My travel “precious” rules:2



今日は前回の続き

ヨーロッパの旅先でとことん幸せになる
「旅のマイルール」現地編です!

旅の計画を立てて、
スケジュール通りにこなすことに達成感を感じる方や
ぶっつけ本番でそのスリルを味わう方もいらっしゃると思います。

私の場合は、
納得のいく宿で朝晩ゆっくりすることが大切なので
宿はきちんと決めていくことと
行きたい場所にちょっとの時間差で行けないとショックが大きいので
電車、バス、船の時間は事前に調べて行き、
移動前日に再確認することだけは外せません。
(ヨーロッパでは事前の情報と全然違うことが普通なので…)

あとは、ぶかぶかにしたスケジュールの中で
自由に行動する。

その中でも、大好きなルールが幾つかあります。
それをすると、とても豊かで幸せな気持ちになるのです( ∩ˇωˇ∩)

今日は
現地で “より豊かに” 滞在するためのマイルールをお届けします^^




【現地編】

1.街の素顔を見に行く




オススメは夜明け前の時間。
旅のパートナーがまだ眠っているなら起こさないように…
そっと一人、ベッドから起きて
カーテンから顔だけ出し、窓を少し開けて
外の暗さと、気温をチェック。

ヨーロッパの早朝は、夏でも寒いことが多いから
風邪をひかない格好で。
カメラを持って、部屋をそっと抜け出しましょう。

観光地でも、夜明け前の時間はほとんど人が居ません。

中世から変わらないその街の素顔は、
その瞬間、あなただけのもの。

空はうっすらと明るく、街の灯りの名残がある頃が
最も美しいでしょう。

摩滅した石畳の、隙間に詰まった数百年の時間が
あなたの足音にじっと耳を傾けています。

可能なら、現れつつある太陽を眺めながら
今日という一日と、旅の素晴らしさと、
自分という存在、人生の完璧さ、そしてこの世界の美しさを
盛大に祝って下さい。

カメラがあれば、
誰も居ない街を写真に収める大チャンスです。
後で見返しても、旅の感動が蘇る希有な写真になること間違いなしです。

教会の鐘が6時を告げたら、街が目を覚まし始めます。
もしすっぴんが気になるなら、このタイミングで宿に帰りましょう。笑

※あまり暗かったら、女性は1人で行かないで下さいね。
※目を覚ました相手が心配しないようにメモを残していくといいですよ^^



2.朝食はカフェのテラスで



ホテルに泊まれば大抵朝食がついていますが
時折、ものすごく魅力のない朝食もあります…。(がっかり!><)

私にとって、旅の日の朝は
特別にキラキラしていて欲しいもの。

だから、ホテルの奥にある、半地下の薄暗い朝食室で
ビニールに入った菓子パンが出てきたら…(TT)

もしあなたが、ワクワクして目覚めた旅の一日目に
宿の朝食に(または朝食室に!)失望したなら
そのまま近くのカフェに直行しましょう!

気持ちのいい季節なら、テラス席に座ります。
現地では毎日繰り広げられている朝の光景が
あなたの目の前で映画のように行き交います。

地元のカフェでは
朝早くからコーヒーを飲みに、常連客がやってきます。
コーヒーとデニッシュをテーブルに引き寄せて
日常の中の朝を過ごす人々に紛れて
あなたも当たり前のように
特別な旅の朝を祝って下さい。

もしとても寒い朝だったなら
窓際の席に座りましょう。

朝食の他に、そこですべき唯一のことは
そのカフェの匂いを覚えておくこと。

コーヒーとペストリーの香りに
常連客の香水がほんのり混ざった
その店だけの匂いがあるから。

少しでも似た匂いをかげば
例えあなたが日本に居ても、
すぐにこの朝を思い出せるはず。



3.1人の時間を作る



誰かと旅に出ると、その人と24時間一緒です。
勿論それが楽しい時間を生み出してくれるのですが
私は必ず、1人の時間を作ります。

相手が昼寝をしている時間があれば
ふらりと出かけたり、
ホテルのテラスでのんびりしたり出来ます。

そういった時間がなければ
「明日の午後は別行動しよう!」と声をかけ
銘々好きなことをします。

私にとって、これはとても大切なルールで

前日、誰かと喋りながら通り過ぎた場所に
素敵な感動を発見したり

なかなかゆっくり居られなかったポイントに
1人で行って心ゆくまで撮影したり

相手は興味ないだろうから通り過ぎたけど
自分の趣味ど真ん中のお店でじっくり過ごしたり

逆に
明日あの人も誘ってもう一度来よう!
と思うような場所を発見することも。


このルールがプレゼントしてくれるのは

「旅先での感動を、きちんと感じ直す時間」。

もしあなたが旅から帰ってきたときに

一緒に行った人より、旅での記憶が曖昧だったり
写真を見返して「?ここどこだっけ?」なんて(!)ことがあるなら

心がその場に存在していなかった可能性が大きいです。

ちゃんと帰りのバスに乗れるかが心配だったり
相手との関係にばかり気を配ったり
とりあえず有名だからその場所に行ってみたり

「今その瞬間」を
感じ取る心の豊かさを失って旅をしていると
そうした現象が起きてしまって
10ある内の3ぐらいしか体験出来ないんです。

だから少しでも、1人の時間を取って。
もし大した時間が取れなくても
1人でその日を振り返るだけでも違いますよ^^



4.行きつけのカフェを作る



もし同じ街に2泊以上するなら
このルールは思った以上に効果的です!

日本人が2~3回顔を出すと
お店の人は大抵覚えてくれます。
「おや!」という顔をして
一回目の来店時とは明らかに違う対応をしてくれます。
これはどこの国でも同じですが
「また来てくれた!」という感動は
とても嬉しいものです。

大きな観光地では覚えて貰えないかもしれませんが
勝手が分かっている安心が、
ひとりでのんびりするのにうってつけなんです。

もちろん何度も行くのですから、
本当にお気に入りの場所を選ぶといいですね。
甘いものが好きならスイーツが美味しいお店や
コーヒーや紅茶が好きなら、それに拘ったお店。
そして勿論、スタッフがフレンドリーだと
より効果を楽しめます!

私はこのカフェでの時間を、
1人でハガキを書いたり
旅の日記をつけたり
別の日の予定を確認したり
ぼんやり周りの人を眺めたりすることに使っています。

この「即席行きつけカフェ」での時間は
絶対にいつまでも記憶に残りますよ^^

ある時、ハイデルベルグの「即席行きつけカフェ」で
チェリーパイを食べながら、ひとりで本を読んでいました。

ふと窓の外を眺めたら、人が走り出して、
「なんだろう?」と思った瞬間、雨が降ってきて
通りから人が居なくなりました。

雨が止むのを待って通りに出ると
濡れた石畳の匂いが私を襲いました。
少しだけ湿った空気に響く、やわらかい鐘の音と
再び顔を出した太陽に、嬉しそうに輝くネッカーの川面。

この幸福。
これが、私の旅の「旅先での最も幸福な瞬間」です。



5.現地の言葉で挨拶する



これはやっている人も多いと思いますが
日本人はシャイなので

「慣れても居ない言語で挨拶するなんて図々しいかな?」
「ちょっとミーハー過ぎないかしら?」

と思うのか(どうでしょう?)
いつの間にか英語の挨拶に戻ってしまう人も多いようです。

現地の言葉で元気に挨拶するだけで
ものすご~く歓ばれますよ^^
私は、挨拶したときの相手の顔の輝きが好きです♪
「合ってる?」と訊くと、楽しそうにレッスンしてくれます。

ポイントは、地元の人がしている挨拶に
よーく耳を傾けてみること。

「グラッチェ」とガイドブックに書かれていても
「グラッツィエ」と言っているのがわかるでしょう。

「ヴォワラ」とガイドブックに書かれていても
「ワーラッ」と言っているのがわかるでしょう。

それを子供の気分に戻って真似してみましょう。
笑顔で歓んでくれますよ^^



6.特別なディナーを持つ



もし5日分しか夜がないなら
特別なディナーを1回以上持ってみましょう。

ディナーに行くのがその日の一大イベントになるような
そんな特別なディナーです。

素敵なレストランで、
お気に入りの席を取ってもらって
観光からは早めに部屋に戻り
ゆっくりとお風呂に入ります。

しっかり身繕いをして
レディーとしてディナーに臨みましょう!

と言っても
そこが格式張った高級フレンチでもない限り
ブラックドレスに真珠、は避けましょう。
(日本人だと9割方お葬式になります)

もし、どんな服を着ればいいのかわからないなら
少しカジュアルなドレスやシックなパンツスタイルに、
ジュエリーとクラッチとヒールで
軽くドレスアップするぐらいで充分です。

60歳以上のレディなら、既に風格が備わっているので
いつものおしゃれに真珠やジュエリーをプラスするだけでグッとスタイルアップします。
この歳の方で気をつけたいのは、謎のサブバッグを持っていかないこと!
全部持っていないと不安!と感じるでしょうから
すこしカチッとしたハンドバッグがひとつあると便利ですよ^^

もちろん、女性はお着物を持って行けるなら
最高のドレスアップになります。
ちやほやされるし、大切に扱われるし
「一緒に写真撮って下さい!」なんて言われたりします。
他のお客様からも一気に視線を浴びますので
スターになる覚悟で臨みましょう^^

どんなに素敵なお店だとしても
ジーパンやスニーカーでも入店OKな場合もあります。
だから他のお客様はカジュアルかもしれません。
でも、素敵な装いをしたお客様を
レストラン側はとても大切に扱ってくれます。

何より、一番幸せな気持ちになるのは自分自身。
いつだって、素敵なレディとして大切に過ごしたいものですね^^



7.コットンのナイトガウンを着る



みなさん、旅先で何を着て寝ていますか?

持っていくのが軽くて楽だからTシャツにスウェット。
なんて人も多いかもしれません。

私のオススメは、コットンのナイトガウン。
素敵で、軽くて、すぐ乾く。しかもとても便利です。

また、部屋にベランダのある宿に泊まるなら
朝食を部屋で摂ることをオススメします。
ちょっとお行儀が悪いけど
ナイトガウンにカーディガンを羽織って
眠そうにベランダで紅茶をすすれば
気分はフランス映画の気怠げなヒロイン。笑

私のお気に入りは、ヴィンテージやアンティークのナイトガウン。
タックや手刺繍が繊細で、本物の美しさがあります。
古いものが苦手な人は、デパートなどでも現代のものが売っています。
リゾートなどに行くときも重宝しますよ。

※お腹が冷えちゃう人は、中にペチコート等を履くといいですよ!






ツアー旅行などにいくと
時間通りにスケジュールをこなすことを求められます。
個人旅行でも、誰かの立てたスケジュールに
合わせて過ごすだけなら同じこと。

旅行だって、全部自分流にカスタマイズすれば
最高の、自分だけのスタイルで楽しめるんです^^

英語が不安なだけなら
代理店に自由に組んで貰って
現地コーディネーターの方を雇うととても便利です。
思い切ってわがままを伝えてみましょう!


今回のマイルールを参考に、
是非自分流の旅のスタイルを確立してみてくださいね!